種類:島崎藤村
藤村邸は大正後期から昭和初期にかけて建築された家屋である。書斎、和室、居間、広縁に必要な台所などが備えられている。書斎は「この書斎を離れるときは自分がこの世を離れる時だ」と言う程お気に入りであった。萩で作られた珍しい下地窓がある。
庭園は小さいが、ベニカナメやヅダンツツジなど当時のままである。
島崎藤村
明治5年、信州木曽の馬籠村に生まれる。「若菜集」や「破戒」、「春」など多くの著書を書いた明治・大正を代表する作家である。この家で晩年を過ごし、「東方の門」の執筆中に逝去した。