例祭:10月16日
丹生都比売神社(別称「天野大社」「天野四所明神」)は、和歌山県かつらぎ町にある神社。紀伊国一ノ宮であり、丹生都比売神社の総本社。創建は古く、1700年以上の歴史を持つ。また高野山の麓にあり、空海が開山するにあたりその土地を授けた。すべての災厄を祓う神として広く崇敬されている。高野山への入り口に位置し、古来より高野山に登る前には、この神社で参拝した後に登るのが慣わしとなっている。その為、熊野古道の一部にもなっており、「紀伊山地の霊場と参詣道」の丹生都比売神社境内として世界遺産にも登録されている。
ご祭神の名前の「丹」は朱砂の鉱石から採取される朱を意味し、『魏志倭人伝 ぎしわじんでん』には既に古代邪馬台国の時代に丹の山があったことが記載され、その鉱脈のあるところに「丹生」の地名と神社がしるされている。
本殿
第一殿に丹生都比売大神、第二殿に高野御子大神、第三殿に大食津比売大神、第四殿に市杵島比売大神を祀る。室町時代に再建されたもので、屋根は桧皮葺、一間社春日造では国内最大級の規模を誇る。国指定重要文化財。
楼門
1499年建立。入母屋造桧皮葺、室町中期の三間一戸の代表的な楼門形式である。国指定重要文化財。