主祭神:磐長姫尊(いわながひめのみこと)
創建:不明
主な神事:例祭 7月14日~16日
祭神の磐長姫尊は、富士山の祭神である木花開耶姫命の姉であり、大山祗命の娘である。木花開耶姫命が富士山であるのに対し、磐長姫尊は烏帽子山とされる。美人の妹に嫉妬した、醜女の姉が雲見に逃れて、烏帽子山に祀られた。その後、姉を心配する妹が背伸びをして姉を捜したために、富士山はますます高く美しくなったと伝説で伝えられる。他にも、「富士山が晴れると、烏帽子山が曇り、烏帽子山が晴れると富士山が曇る」や、「烏帽子山で富士山を誉めると振り落とされる」など姉妹に携わる伝説が多い。
木花咲耶姫と磐長姫尊
木花咲耶姫は、日本神話に登場する女神。大山祇神の御息女にして大変美しく、天孫降臨で日向国に降臨した天孫瓊々杵尊の求婚を受けて、その后となる。この時大山祇神は姉・石長比売(いわながひめ)と共に差し出したが、醜い姉石長比売を送り返してしまう。大山祇神は、これを怒り「私が娘二人を一緒に差し上げたのは石長比売を妻にすれば天津神の御子の命は岩のように永遠のものとなり、木花咲耶姫を妻にすれば木の花が咲くように繁栄するだろうと誓約を立てたからである。木花咲耶姫だけと結婚すれば、天津神の御子の命は木の花のようにはかなくなるだろう」と告げた。そのため、その子孫である天皇の寿命は神々ほど長くなくなる。
(参照:オフィシャル情報)