創建:716年
正式名称:日向山 宝城坊
日向薬師で親しまれる日向山宝城坊は旧霊山寺の別当坊で、本堂は霊山寺の本堂を引き継いだ物である。神奈川を代表する古刹で、行基によって716年に開山された。僧行基が熊野を旅していた際、薬師如来のお告げにより、相模国のこの地に日向山霊山寺を開山した、と伝えられられる。
多くの文化財を有し、本堂は国の文化財に指定されているほか、本尊など多くの仏像も文化財となっている。巨大な茅葺屋根の本堂が特徴で、これは1660年の建立した。
古くより、平癒の寺院として知られ、古くは1194年に源頼朝が娘の病回復の祈願の為に参拝するなど、現在に至るまで崇敬のあつい寺院である。
仁王門の仁王像も1833年と古い。神奈川を代表する名刹である。
また、銅鐘も1340年の銘文を持つ文化財で、文化財の宝庫の寺院である。
境内は森林に囲まれ幽玄な雰囲気を醸し出している。