宗派:真言宗智山派
開基:行基
創建:718年
正式名称:柏尾山 大善寺
大善寺は、山梨県甲州市にある真言宗智山派の寺院。山号は柏尾山、本尊は薬師如来である。行基によって開山されたと伝えられる、東日本屈指の古刹。また、国宝である薬師堂は1286年に建立で東日本で最も古い木造建築である。
由緒
開創は718年、行基菩薩が日川渓谷の岩上で霊夢により感得された像、右手に葡萄をもち左手で結印した薬師如来と日光・月光菩薩の薬師三尊、を刻み安置して開かれたと伝えられる。奈良時代・聖武天皇の御代に勅額と寺山号を賜る。平清盛や源頼朝などの崇敬も篤い寺院で、薬師三尊の他に十二神将など鎌倉時代の仏像も多く安置されている。
国宝 薬師堂
薬師三尊像を安置する本堂で、1286年に建立。大きさは24m四方で、5間の正面は、中側の3間は両開きの扉が付き、両外側は、上部が縦桟の連子格子になっている。檜皮葺きの屋根は、鎌倉時代の建築の力強さをよく現している。
山門
1798年に土屋英直によって再建された。三間一間の二重門。
新撰組の近藤勇が官軍と戦う際柏尾坂で兵を整えたと伝えられる。
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