例祭:3月初の午の日
玉置神社は、標高1,076mの玉置山の山頂に鎮座する日本有数のパワースポット。神武天皇東征の途上にもあったと伝えられる。熊野三山の奥の院でも知られ、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。古くより熊野から吉野に至る熊野・大峰修験の行場の一つとされ、平安時代には神仏混淆となり玉置三所権現または熊野三山の奥院と称せられ霊場として栄えた。境内には樹齢三千年と云われる神代杉を始め天然記念物に指定されている杉の巨樹が叢生している。
本社本殿は、1794年の建立。社務所及び台所は、1804年の建立で国の重要文化財に指定されている。上質な書院建築と参籠所を上下に複合させた構造は、近世における修験教団の活動が作り出したものであり、社務所および台所とも、わずかな改造を受けたのみで古い様式を今に残している。