常楽寺は、天台宗金剛山照明院常楽寺といい、北向観音の本坊で、本尊は妙観察阿弥陀如来、開山は慈覚大師と伝えられる。京都南禅寺の開祖大明国司が1292年に信濃国塩田別所常楽寺で十不二門文心解を書写した文献があり古くから学問寺として名高く創建当時より名僧高僧がここに錫をとどめている。今の本道は江戸中期に建立されたもので、別所三楽寺の一寺として多くの信仰をあつめている。 常楽寺石造多宝塔 火焔の中から北向観音がこの地に出現した。そこで木造の宝塔を建立したが、1182年に焼失し、1262年本塔を造立し、金銀泥でかかれた一切経一部を奉納したとある。石造多宝塔は全国的に見てもすくなく、重要文化財指定は日本に二基しかない。